お試し住宅で秩父満喫 市が一棟無料貸し出し – 東京新聞



秩父市が開設した移住希望者向けの住宅=秩父市で

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 秩父市への移住を検討している人に一戸建てを貸し出す「お試し居住住宅」が人気を集めている。市が住宅一棟を無料で開放し、家族で数日間の田舎暮らしを体験してもらう。秩父への関心を高め人口減を食い止めるのが狙い。住宅は七月下旬の開設以降、ほぼフル稼働が続いている。 (出来田敬司)
 住宅は同市野坂町の木造二階建て。2LDKで延べ百平方メートル。西武秩父駅から徒歩十二分ほどで、周囲は閑静な住宅街が広がる。以前はモデルハウスとして利用された築浅物件で、室内には階段周囲の空間を使った家族で共有できるスペースや屋根裏のロフトなども。水道、電気、ガスは完備。台所には炊飯器や食器などが備えられ、浴室も利用できる。
 利用対象者は、秩父市、横瀬、皆野、長瀞、小鹿野町以外に居住する人で、秩父市への移住を検討している人。期間は原則三〜七日間で、大人であれば四人まで利用できる。「秩父の四季を体験してもらいたい」(市移住相談センター)との考えから、通算で年間四回まで利用できる。
 住宅開設の背景にあるのは深刻な人口減だ。秩父市の人口は、四市町村が合併した二〇〇五年の約七万五百人をピークに年々減少。今年八月一日現在六万三千九百十五人で、この間一割近く減った。市は今年四月にセンターを開設し、秩父に関心を向けてもらおうと力を入れている。

秩父産の杉をふんだんに使った室内

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 住宅は好評で、先月二十一日の開設から、予約を含め八月末までに七組の利用がある。利用者は県内や東京、神奈川、千葉など首都圏がほとんど。定年後のシルバー層が多いが、小中学生の子どもを持つ子育て世代もいる。秩父夜祭や羊山公園のシバザクラなどの観光で何度か秩父を訪れ、関心を持つ人が多いという。
 センターの担当者は「利用者には空き家バンクや、ハローワークを紹介するなど移住後の生活にも対応したい。実際に滞在してもらい、秩父に住むということをイメージしてもらえれば」と話している。
 利用する際、タオルや歯磨きセット、寝間着などは持参。洗濯機がないため、洗濯は近隣のコインランドリーを使用する。問い合わせは秩父市移住相談センター=電0494(26)7946=へ。

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