国境の無人島277島、国有財産に登録 領海保全へ政府



国境の無人島277島、国有財産に登録 領海保全へ政府
2016/12/3 0:53

政府は領海保全に向け、国境に位置する離島の管理を強化する。領海や排他的経済水域(EEZ)の基点になる431の無人島のうち、所有者のいない277島を今年度内に国有財産に登録、管理を国が担うようにする。有人の国境離島は住民への生活支援を手厚くし、無人島化を防ぐ。領海やEEZの周辺で挑発を繰り返す中国などをけん制するねらいだ。

無人島の国有財産の登録に必要な測量などは12月中に完了する見通し。

今回登録する277島は管理者がはっきりしていなかったが、今後は国有財産として国が管理する。残り154島のうち147島は所有者が存在しており、7島は火山活動による地形の変動が続く小笠原諸島の西之島などの無人島で、実質的に国が管理する。

領海やEEZの基点になる離島は、今回の431の無人島に、人が住む60島を加えた491島ある。政府は2012~14年、この491島のうち沖縄県・尖閣諸島の5島を含む207の無人島を命名。国有財産登録はこれに続く無人島対策だ。

人の住む国境離島の保全は住民への支援を中心に検討する。来春にも有人離島保全の基本方針をまとめる予定だ。

政府、277の離島を年度内に国有財産登録へ

政府は1日、領海や排他的経済水域(EEZ)を設定する際の基点となる491の離島のうち、所有者のいない277の島について年内に測量を終え、今年度中に国有財産登録を完了させる方針を明らかにした。中国の海洋進出などを念頭に、離島の所有権を明確にすることで、領海の管理を強化する狙いがある。

松本純海洋政策・領土問題担当相は1日の参院環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)特別委員会で、「本土から遠く離れた島もあり、測量データの収集や整理に一定の時間がかかっていたが、今月中に終了する目途が立った。このデータを用いて、国有財産登録を所管する省庁で登録の手続きを行う。年度内には登録を終えるように努める」と述べた。無所属の行田邦子氏の質問に答えた。

安倍晋三首相は「海洋権益を守るためにも、国境外縁にある離島をしっかり守る必要がある」と意義を強調した。

また、離島を含めた防衛施設周辺の土地取引規制についても「国境・離島などの土地取引は、国家安全保障にかかわる重要な問題と認識している。土地利用などのあり方について、いかなる施策が必要か検討していきたい」と述べた。

離島をめぐっては、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で中国公船による領海侵犯が頻発しているほか、韓国資本による長崎県・対馬の不動産買収が明らかになるなどしており、安全保障上の観点から対応の必要性が高まっている。


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