ゴルフカーの自動運転公道実証、芦北町の道の駅で国交省 – nikkei BPnet



ゴルフカーを用いた自動運転サービスの実証実験で使用する車両(資料:国土交通省)

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自動運転実証実験ルート。走行延長は約6.3km(資料:国土交通省)

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 国土交通省は、ゴルフカーでは全国初となる公道での自動運転サービスの実証実験を熊本県芦北町で9月30日から10月7日まで実施する。「中山間地における道の駅等を拠点とした自動運転サービス」事業として、2020年までの社会実装を目指し、全国13カ所で順次行う実証実験の1つ。道の駅「にしかた」(栃木県栃木市、関連記事))に次いで2カ所目の実施となる。

 実証実験は、道の駅「芦北でこぽん」と芦北町役場を結ぶ走行延長約6.3kmのエリアで実施する。病院や社会教育センター・図書館、保育所、駅の近辺、農作物集荷場など9カ所の停車場を周回する。期間中(10月1日~7日)は朝8時の便を農作物の集荷専用とし、10時~15時の6便を一般乗車とする。1便あたり約45分程度で走行する。

 このうち運転手不在の自動走行(自動運転レベル4)区間は0.4kmで専用区間を走行。運転手が監視しながらの自動走行区間(自動運転レベル2)は3.7kmで一般車・歩行者との混在区間を走行する。最高速度は、自動走行区間では時速12km、手動運転区間では時速19kmを予定している。国交省では、中山間地域における「道の駅」などを拠点とした自動運転サービスを活用することで、超高齢化社会における交通や物流の課題解決の手段として期待している。

 今回使用するのは、ヤマハ発動機が開発した国内向け電磁誘導式ゴルフカー「G30sシリーズ」をベースとした7人乗り車両。公道走行をするための道路運送車両法に沿った保安部品(ウインカーやバックミラーなど)や新たに開発した走路記憶型の障害物検知ステレオビジョン(車両前方カメラ)を装備・搭載している。

 車両はあらかじめ地中に埋設された電磁誘導線に従い走行する。停止や加減速は、その位置に埋設された磁石の配置パターンを感知して行う。電磁誘導線から外れた場合や障害物を検知した場合は走行を停止する。障害物等の自動回避はできない。運転手不在の専用区間走行でも緊急対応のために係員は常時乗車する。

 今回の実証実験では、以下の5項目について、運行記録、車両データなど各種情報から状況を把握し、自動運転サービスの導入を検証する。



  1. 道路・交通:相互に円滑な通行のための道路構造の要件、自動運転に必要となる道路の管理水準
  2. 地域環境:降雨による前方カメラの検知能力
  3. コスト:電磁誘導線の整備や維持管理コスト、車両の維持管理コスト
  4. 社会受容性:自動運転技術への信頼性や乗り心地、運転手不在に対する心理的影響
  5. 地域への効果:農作物などの配送実験、高齢者などの外出を促進

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