アイスランド観光増税検討 ドラマ聖地巡礼過熱、自然破壊を懸念 – SankeiBiz



 テレビドラマの恩恵を受け海外からの観光客が急増しているアイスランドで政府が観光分野への増税を検討し始めた。ブームが過熱し、天然の観光資源である自然が損なわれかねないとの懸念が高まっているためだ。

 通貨クローナの相場急落と人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のロケ地となったことが追い風になり、アイスランドは観光ブームに沸いている。2010年に49万人だった観光客数は飛躍的に伸び、今年は230万人に達する見通し。人口が34万未満の同国にとっては大きな数字だ。

 観光業は同国の主な外貨獲得手段となっている。同国銀行2位のイスランズバンキは、今年の外貨収入のうち、45%にあたる5600億クローナ(約5835億円)を観光業が占めると見積もる。

 こうした中、同国のギルファドッティル観光相はインタビューに応じ「われわれは自らの成功の犠牲者とならないよう気をつけなければならない」と述べた。同相の懸念は、観光客が押し寄せることで、観光の質が低下したり観光資源である自然が損なわれたりすることだ。同国で最も人気のある観光地は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されているシンクヴェトリル国立公園だ。

 同相は「100万人の観光客を毎年受け入れることが不可能な場所もある。受け入れを続ければ、貴重な自然が失われてしまう。自然こそがアイスランドの強みだ」と指摘する。政府は増税方法として、バス会社や旅行会社を対象にした特別許可証の購入の義務化や、ホテルの宿泊税の増加などの案を検討している。税収はインフラや施設の改善に充てるとしている。(ブルームバーグ Omar R.Valdimarsson)




こんな記事もよく読まれています



コメントを残す