「いす-1GP」世界に進出 発祥の商店街、魅力発信へ – 京都新聞



シンガポールで開かれた「いす-1GP」。来年3月のキララ商店街でのレースは世界への配信が計画されている(11月4日)=田原理事長提供
シンガポールで開かれた「いす-1GP」。来年3月のキララ商店街でのレースは世界への配信が計画されている(11月4日)=田原理事長提供

 京都府京田辺市河原、近鉄新田辺駅東のキララ商店街で、にぎわい創出に向けた取り組みが重ねられている。同商店街発祥の事務椅子耐久レース「いす-1GP」は今年、海外3カ国で開催されるまでに成長。来年3月の同商店街でのレースを前に空き店舗に喫茶スペースも開設する予定で、商店街の魅力発信に期待がかかる。

 シンガポールのF1レースサーキット場で11月4日、現地の人らが事務椅子に乗ってコースを走り抜けた。キララ商店街が地域活性化のために2010年から始めた「いす-1GP」は世界にまで広がり、本年度はマレーシアや台湾など海外3カ国を含め18都市で開催された。

 来年3月24日にキララ商店街一帯で開かれる本年度の最終戦「京田辺GP」には、動画投稿で広告収入を得る「ユーチューバー」を招くという。2020年の東京五輪・パラリンピックを見据え、訪日客にキララ商店街をPRするのが狙いだ。

 来年1月13日から3月31日までの毎週金曜~月曜日に、「お茶の京都博」の一環として空き店舗を利用した観光客向けの「お茶の京都ハウス きょうたなべ」もオープンする。高い評価を受けている地元産の玉露を無料で振る舞うほか、市が製作した「一坪茶室」も展示予定だ。

 新田辺駅東地区は昔からの店も多いが、後継者不足や、西側地区の大型店舗の影響もあり、最大100ほどあった店舗の約4割が閉店した。空き店舗が目立つが、若手店主らが中心となって夏祭り「キララフェスティバル」などのイベントを展開し、同志社女子大生らとの連携事業にも取り組んでいる。

 同商店街事業協同組合の田原剛理事長(48)は「商店街が存続する条件は、モノの売買だけでなく、住民にとって必要な場所であること」といい、住民に向けた取り組みの大切さを強調する。

 一方で、地区再開発の検討も始まった。近鉄不動産など地権者とキララ商店街事業協同組合、京田辺市は今年8月、「新田辺駅東地区のまちづくり準備委員会」を立ち上げた。本年度中に駅東の約2万平方メートルの整備について方向性を定める予定だ。駅東地区は、駅前広場の整備や旧国道307号の拡幅が1979年に都市計画決定されているが、実現していない。松井山手地区や三山木地区の発展が進む中、駅東地区の将来をどのように描くのかも問われている。

【 2017年12月17日 13時39分 】




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