商店街で「わけありもの市」…18、19日青梅で – 読売新聞



 アダプターがない昭和のテレビゲームに重厚な作りの帳簿、虫食いの白菜の苗……。部品を紛失したり、流行遅れになったり、一部が汚れたりして売れない在庫品を売る「わけありもの市」が18、19日、JR青梅駅周辺の商店街で開かれる。一度は店の奥にしまったが、捨て難い魅力がある商品を<売りもの>に、小さな店にも目を向けてもらおうという試みだ。

 取り組むのは「青梅駅前ネットワーク」。閉店が続く商店街に危機感を抱く商店主らが2015年10月に結成した。約20人のメンバーには、生花店の5代目もいれば、開業4年の自転車店主もいる。

 共通の悩みは、ふらりと店に入ってくる客が減ったこと。中心メンバーで本町商店会長の簗瀬まり子さん(59)は「大型店での買い物に慣れたお客さんには、対面販売の商店は入りづらい」と見る。

 その半面、店の魅力を積極的に伝えていかなければ、客が来ないのは当然だとも感じている。青梅駅周辺の商店街は昔から様々なイベントを行い、市内外から人が集まるが、にぎわうのは土産物を扱う店など一部にとどまる。

 そこで、客が喜びそうな蔵出し品などを店頭に並べ、売れなかった「わけ」や、通常品よりも安かったり高かったりする「わけ」を伝え、商品と店の持ち味をアピールしようと企画したのが「わけありもの市」だ。

 駅前の「みどりや文具」は、ハードカバーの帳簿類や印鑑を保管する「印箱」を販売。印箱にファンシー文具を詰める使い方も提案する。家電販売の「KUBOカデン」は、昭和のテレビゲームやオーディオ機器などを売る。

 「丸梅花店」では、「農薬を控えすぎて」葉が虫に食われている白菜の苗などを仕入れた。ガラス工房「Minamo」は、廃ガラスを使った小物や試作品を売る。

 「市」といっても、各店が集まるのではなく、主にそれぞれの店で通常営業をしながら「わけありもの」も売る。参加店は、共通デザインの木札を店先に置き、店内に面白い品があることを知らせるという。

 簗瀬さんは「商品にもお店にもストーリーがある。それぞれの『わけ』に出会いに、寄ってほしい」と話している。

 18、19日は、昭和の雰囲気の中でアートを楽しむ「第27回青梅宿アートフェスティバル」も駅周辺の商店街で開かれる。

 昭和30年代の青梅に3館あった映画館の看板を手掛け、「昭和レトロ」の街づくりにも貢献した映画看板絵師、久保板観さんをたたえる「アリガトウ! 映画看板」がテーマ。クラフトマーケットや昭和歌謡アイドル・ポスター展、国際色豊かな「ハイカラステージ」などが行われる。

 19日午後1時と3時10分からは、常連のフォークシンガーあがた森魚さんのライブステージも。問い合わせはガチャまん商會しょうかい(0428・21・7677)と青梅赤塚不二夫会館(0428・20・0355)へ。




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