炭・薪生活「集う家」高評価…最優秀など8点決まる – 読売新聞



 炭焼きやまき作りの復活を目指して伊勢市の山あい、矢持町の出身者らが、囲炉裏や薪ストーブのある家のコンテストを主催し、最優秀賞など8点が決まった。暖房に限らず食事にも活用し、「人の集える空間になっている」点などを高く評価。「コンテストを続けて都市住民との交流を広げ、炭や薪を必要とする矢持ファンを増やしたい」と期待している。(竹本吉弘)

 矢持町の住民はかつて炭焼きや薪作りが生業なりわいだったが、高齢化などで林業従事者はいなくなった。平家の落人伝説が伝わる町で有志が炭焼きや薪作りの復活に取り組み、「平家の里炭焼き・薪クラブ実行委員会」を結成。矢持町の炭や薪を買ってもらうクラブ会員を増やそうと、新築住宅や古民家を再生させた住宅に囲炉裏や薪ストーブを取り入れた家のコンテストを企画した。

 全国から20件の応募があり、囲炉裏部門の最優秀賞には、堺市の工務店が手掛けた家が選ばれた。施主は来客に囲炉裏を囲んでゆっくり食事を楽しんでもらいたいと、囲炉裏を離れに。審査では「生活に溶け込んだ囲炉裏が暖房や食事に活用されている」などと講評された。

 薪ストーブ部門の最優秀賞は、兵庫県明石市の工務店が施工した家。「里山暮らしを楽しめる仕掛け」を施した家は、眺めのいい部屋に大きな薪ストーブが設置され、審査では「家の中に棚田をイメージして幾つかの床を重ね、内にいながら外を感じる」と講評された。

 応募作は、建築家や、皇学館大学教授で内閣府の地域活性化伝道師・岸川政之さん、矢持町で父親から炭焼きを引き継いでいる佐藤善秀さん(68)らが、囲炉裏や薪ストーブのある暮らしの豊かさを主眼に審査。「薪ストーブを入れたら七輪を使える」「子供と一緒に薪割りをしている」などの6点には優秀賞が贈られた。

 佐藤さんは「山は荒れ、豪雨の度に木が倒れる。伐採されなくなった森を、鳥獣と人が共生できる豊かな里山環境によみがえらせたい。そのためにも囲炉裏や薪ストーブの利用者が増えてほしい」と話している。




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