【佐賀】嬉野市長選市議選14日告示 宿泊客減体験型観光振興へ 新幹線駅前開発など課題山積 – 西日本新聞



 嬉野市長選と市議選が14日に告示される。九州新幹線西九州(長崎)ルート開業を2022年度に控えた嬉野市の課題について報告する。

 「訪日外国人客(インバウンド)が原動力となって観光客数は全盛期近くまで回復してきた」。市うれしの温泉観光課によると、合併前の嬉野、塩田両町の観光客数は1997年に約211万人を記録。その後、景気低迷で落ち込んだが近年増加に転じ、2016年には約205万人まで戻った。

 ただ、観光客の半数を超えていた宿泊客は3割に減った。観光消費額は約150億円(16年)と20年前の7割にとどまる。「宿泊にもつながる体験型観光への転換が必要」(同課)だ。

 特産の「嬉野茶」も苦戦。日本茶は茶葉消費量の減少が続き、15年度の農家数は15年前に比べ2割減、耕作地も15%減少した。農地の若手農家への集約も進んでいない。

 市内では新幹線の建設工事が進む。だが、約30億円を投じた新駅の駅前区画整理事業(14・6ヘクタール)では移転してくる嬉野医療センターは目立つものの、観光客を出迎える駅前の「顔」は見えてこない。約1・5キロ離れた温泉街とつなぐ交通手段も課題だ。

 「リレー方式の暫定開業状態を解消し、一刻でも早く全線フル規格へ」(嬉野市商工会)。関係者の悲願だが、県は800億円の新たな負担に難色を示し、見通しは立っていない。

 「茶や温泉、焼き物という嬉野の資産を見直してもらいたい」と、若手の茶農家や旅館経営者が取り組む、茶をテーマにした体験型イベントが大きな注目を集めている。こうした新しい発想を伸ばす市政が期待される。

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 嬉野市長選にはいずれも新人の子ども服店経営藤山勝済氏(67)と元新聞記者村上大祐氏(35)、鍼灸(しんきゅう)院経営岸川美好氏(69)が立候補を予定。市議選(定数16)には18人が立候補する見通し。投開票はいずれも21日。両選挙とも立候補の届け出は14日午前8時半~午後5時に市中央公民館で。有権者数は2万2504人(昨年12月1日現在、市選管調べ)。

■立候補予定3氏が13日公開討論

 嬉野市商工会青年部は13日午後6時45分から、嬉野市長選の立候補予定者による公開討論会を市公会堂で開く。定員400人。入場無料。

 立候補の意向を表明している藤山勝済氏、村上大祐氏、岸川美好氏が参加予定。企業誘致や産業振興、子育て、福祉をテーマに討論する。市商工会=0954(66)2555。

=2018/01/13付 西日本新聞朝刊=




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