志賀・笹波 トラック市盛況 朝取れ新鮮 地場産品 – 中日新聞



トラック市に設置されたテーブルで談笑する地元住民ら=志賀町笹波で

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棚田再生へ毎月開催

 過疎化が進む集落を元気に−。志賀町笹波で、地場産品を直売する「笹波棚田トラック市」が、毎月開かれている。耕作放棄地が増えた棚田の名所「大笹波水田」再生の資金を募ろうと、地元有志で始めた取り組み。参加者も徐々に増え、地域の集いの場となっている。(榊原大騎)
 「サザエ一キロ千円」「笹波米一キロ五百円」。十二日、笹波集会所の倉庫。地元の漁師や農家が朝に収穫した野菜などの産品が並んでいた。スイカやナスのほか、キャベツなどの苗も。本来は毎月第三土曜の開催だが、十九日が祭りのため一週前倒しされた。
 外にはテーブルと椅子が設けられ、地元住民や観光客が談笑。主催者がお茶やコーヒー、おにぎりなども提供していた。隣の鹿頭から来た門前小夜子さん(64)は「お値打ちで新鮮。珍しいものもあるので助かる」と話し、買い物を済ませた。
 大笹波水田は一九九九年、農林水産省の「日本の棚田百選」に選ばれた名スポット。当時は計七ヘクタールを管理組合の八十軒ほどで管理していたが、年々撤退する農家が増え、三割が休耕田に。今年は参加農家が二十三軒にまで減った。
 景観を維持しようと、組合は八年前、休耕田の半分でソバと大麦の二毛作を開始。しかし、もう半分は手付かずのまま。組合員の一部で「何とかしよう」と話し合い、菜の花で埋めることに。資金としてトラック市の売り上げから寄付を募る。こうして四月に本格的なスタートを切った。
 発起人の一人、中禰喜久雄さん(66)は「棚田を守るために始めたが、一番は地域活性化。季節ごとに作物があるし、値段も良心的」と語り「出品者も手伝いをしてくれる人も増えてきた。県外から来る人もいるので楽しみ」と話す。
 稲の刈り取りが始まる九月には、菜の花とソバの種をまく予定だ。

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